タイム・マシンを発明して、直前に起った出来事を眺めるというユニークな発想の『笑うな』。夫の目前で妻を強姦する制服警官のニューロイックな心理『傷ついたのは誰の心』。空飛ぶ円盤と遭遇したSF作家の狼狽ぶりをシニカルに捉えた『ベムたちの消えた夜』。ほかに『赤いライオン』『猫と真珠湾』『血みどろウサギ』など、スラップスティックでブラックな味のショート・ショート34編。
めちゃくちゃ癖のある短編集(はちゃめちゃSFってジャンルらしい)。 表題作の「笑うな」は、読んで爆笑した。本を読んでここまで笑い転げたことはないくらい笑った。 他の作品も、面白かったり面白くなかったり、色々。ちゃんと面白くない作品もあるから、この作品は面白いのかどうか分からないギャンブル性みたいなのも楽しかった。 個人的には、「傷つけたのは誰の心」、「ある罪悪感」、「赤いライオン」、「駝鳥」、「トーチカ」あたりが面白かった。「産気」は、最後の方まで面白かったのに、オチが本当に残念。 本全体で見たら、色んな感情になれて面白かったから星5。 そういえば、世にも奇妙な物語っていう番組に世界観が似ているな。
死にたいと言ってください ―保健所こころの支援係― : 3 - 中原ろく/松本俊彦 - 青年マンガ・無料試し読みなら、電子書籍・コミックストア ブックライブ